こんにちは~!書籍が無事に発売されました。
この記事では、書籍の「はじめに」と「目次」の部分を公開します。
本屋さんで立ち読みする感じで、ぜひ読んでみてください!
それでも、
「やっぱり、片づいた部屋で暮らしてみたい」
とあこがれ続けた。
朝起きて目の前に広がるゴミの山を見たり、
「あんな汚い家に帰りたくない」
と思ったりする毎日はもうイヤだった。
だから覚悟を決めた。
片づけを一大プロジェクトと考えた。
プロジェクトマネージャーとして目標を決め、目標達成のための手段を細分化し、
綿密なスケジュールを組んで片づけを進めた。
2か月弱もかかったけど、なんとか片づけは成功した。
「こんな、大変な目には、二度と遭いたくない」
片づけが終わった瞬間に頭に浮かんだのは、「うれしい!」といったよろこびの感情ではなく、
「片づけなんか二度としたくない」「一生、このキレイな部屋を維持したい」という
熱意によく似た怨念だった。
この怨念を原動力に、頭を使ってリバウンドしない仕組みをつくった。
ヘロヘロになるまで考えたおかげで、この仕組みがものの見事に大成功。
片づけが終わってから1年ちょっとが経ったけど、このキレイな部屋を維持できている。
しかも、一切がんばることなく、楽に、簡単に。
さっき、あなたが「うちよりひどいじゃん」と思った部屋がこんなに片づき、
しかもキープできている。……ってことはこう思わない?
「え、じゃあ自分の部屋も、
なんとかなるのでは?」と。
前置きが長くなったけど、本書の結論はこれ。
なんとかなります!
「なんとかなるの?」と聞かれたら、自信を持ってそう答える。
なぜならこの本は、あなたの部屋が絶対にそうなるよう、
今私が持っている知識と技術と情熱と魂と愛を詰め込んだ本だから。
でも、「やった! 自分の部屋も片づくんだ!」とよろこぶのは、ちょっと待って。
ひとつとても大切なことがあるから、聞いてほしい。
「なんとかする」のはほかでもないあなた。
私の役目は「なんとかなるよう全身全霊をかけてサポートをすること」。
たとえるなら自転車の補助輪。
または後ろで自転車を支える日曜日のお父さん。
自転車をこぐのはあなた自身なんだ。
大変だから自転車は「ほかの誰か」にこいでもらって、
自分は後ろの台に乗っていたいと思う(ニケツは道路交通法で原則禁止されてるから、そもそもダメだけど)。
でも、部屋を散らかしてそのままにしてるのも、その部屋に住んでるのも自分。
だから片づけるのも自分でやるしかない。
私ね、散らかった部屋で暮らしていたころ、ぼんやりと
「いつか誰かがなんとかしてくれる」
って思ってた。
部屋を片づける責任が自分にあるという事実にリアリティが持てず、
「片づけは自分でやるしかない」ってことを頭で理解してなかった。
だけどこれをちゃんと理解したからこそ、私は片づけに成功できたんだと思う。
それくらい大切なことだから、冒頭でこんなにページ数を割いて伝えたかった。
だから、安心してほしい。
自転車を「自分で」こぐあなたが、すっきりと片づいた理想のお部屋を見られるまで、私が自転車を支え続けるから。
日曜日、自転車の練習をしていて、後ろにお父さんがいたときってものすごい安心感があったでしょ?
あれと同じことを、私がやるから。
だから安心してこいでほしい。絶対に転んでケガなんかさせないから。
「いや、すごい自信だな」
と、思ったかもしれない。
うん。自信はある。
絶対にあなたの部屋を片づいた部屋にする自信がある。
私のあの部屋ですら片づけられた方法だから。
さてその片づけの方法は、結構シンプル。次の4ステップしかない。
① 計画を立てる(ここ一番重要!)
まず「どんな部屋にしたいのか」「その部屋で何をしたいのか?」という目標を決める。
次に「そのために何をどう片づけるべきか?」という手段を決め、
「いつまでに片づけを終わらせるのか」というスケジュールを決める。
② 実行する
そして、①の計画に沿って実際に部屋を片づける。
③ 見なおす
片づいた後は「元の部屋に戻らないように何をすべきか?」を考え、リバウンド防止策を実践。
「実践した結果、本当に元に戻ってないか」定期的に部屋を見なおす。
④ 改善する
「ここはキレイをキープできたけど、ここは少しリバウンドしたな」という箇所が
見つかったら、原因を考え、それをつぶすための改善策を用意し、その策を実践する。
それを繰り返し、「より片づけやすく散らかりにくい部屋」にする。
この4ステップが、本書で紹介する片づけの方法。
「……いや、これ、ただのPDCAサイクルじゃない?」
そう思った人はいるはず。合ってる。
PDCAサイクルとは、業務を改善したり効率化させたりする方法のこと。
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Action(改善)のサイクルを繰り返し行う方法だね。
会社で教わったことがある人も結構いるんじゃないかな。
本書では、これを片づけに応用する。
「いや、もうやり方が完全に仕事じゃん」
そう、「仕事のように片づけをする」ことが本書のテーマだから、その認識は合ってる。
なぜそれをテーマにしたのか?
理由は単純。「絶対に」あなたの部屋を片づけるため。
仕事ってほら、「必達」が求められるでしょ?
「できませんでした」が
許されない世界。
そのため、「絶対に目標を達成するための、合理的で実践的なすばらしい手法」がたくさんある。
それを片づけに応用しない手はないと思うんだ。
だから、この本ではたくさんの仕事の手法が出てくる。
PDCAはもちろん、そのほかWBS、KPIなどの手法が。
ここで紹介したビジネスの手法は、毎日使っている人もいれば、初めて聞いたという人もいると思う。
業種によってはあまり使うこともないだろうしね。
だから、なじみがない人にも、きちんと片づけに応用できるよう、一つひとつていねいに解説するので、どうか安心してね。
「そろそろ部屋、片づけないとなぁ」と思いつつ、片づいていない部屋に住み続けている。
「どこから手をつけていいのかわからない」状態の部屋に呆ぼう然ぜ んとしている。
何度も片づけようとしたけど、「やっぱいいや」と何度も挫折を味わっている。
でも、心のどこかで
「やっぱり片づいた部屋に住んでみたい」
と願っている。
この本は、そんなあなた一人のためだけに書いた。
今、この文章を書いてる私の目の前にあるのは、モニターとモニターに映されたワードだけ。
でも、生身の、生きた一人の人間であるあなたを思って書いてる。
目の前にいるあなたに話しかけるかのように、誠意を込めて言葉をつむいでる。
だから絶対に読んでほしい。今度こそ、すっきり片づいた部屋にしてみせるから。
私が散らかしたあの部屋の写真を思い出してほしい。
あのレベルの部屋でも、なんとかなった。
なんとかするために実践した方法を、懇切ていねいに解説するから、一緒に二人で片づけを進めてみよう。
もちろん、この本を読んで片づけを実践している最中、
「無理」 「つらい」 「もうイヤだ」
と逃げたくなることもあると思う。
だって、本を読んでるときはいいけど、本を閉じると目の前には散らかったぐっちゃぐちゃの部屋が広がってるから。
でも、そんなときにどうすればいいのか、それもちゃんと伝える。
挫折した回数に関しては、私より多い人はいないと思う。
だからこそ、逃げたくなったときどうすればいいのかもわかるから、安心してほしい。
この本を読み終えてパタンと本を閉じ、あなたが顔を上げた瞬間、
そこにはすっきりと片づいた理想の部屋が絶対に広がってることを、約束するよ。
さて前置きが長くなったね。ここから、本編スタートです。
そうそう。この本はぜひ、部屋の中の目につく場所に置いといてほしい。
私、片づけようと思って買った本を、部屋の中で紛失して片づけをスタートできなくなったことがあるから。
ぜひ、すぐアクセスできる場所に置いといてみてね。
ということで、
以上が書籍の「はじめに」と「目次」でした!
大きめの本屋さんなら
「新刊」コーナーか「暮らし」のコーナーに置いてあると思います♪
ぜひ立ち寄ってお手にとってみてください!
ではまた!